今回は株式会社 三共リホームの田積が担当します。

シロアリの生態について、この季節のお話です。

寒さも薄れ やがて待ち望んだ春がやってきます。

暖かくなり 雨が降った翌日には羽アリが郡飛する季節です。

羽アリとして飛び出すことは最大の冒険です。

もともと皮膚が弱く、野外活動に適さないシロアリが、ばらばらに

なって外に出るのだから最初から死ぬことを覚悟しているのと同じです。

数多く出れば、誰かが生き残るだろうということで、出るときは必ず大量です。

また、群飛した後に土にもぐって営巣するので、土の湿り具合や水源の確保は、

生き残る為の重要な要素となります。群飛しても潜り込むべき土壌が

乾燥していたり凍っていたりすると生きられないのです。

だから、湿度だけでなく雨上がりの湿度や気圧の低下を察知して飛び出します。

群飛のきかっけは、指示が出されるわけではなく、個々ばらばらに環境の変化

を感知して飛び出すプログラムが起動して起こります。

だから、巣の中にいる位置の違いや成長の違いによって一つの巣から数度群飛

することもあるのです。

さて、日本のイエシロアリやヤマトシロアリは温暖な状態を選んで群飛します。

しかし、羽アリは飛翔力が弱いのでそれほど遠くに飛ぶことはありません。

なかには風に乗って数Km飛ぶこともありますが、普通数百m飛べばいいほうです。

そして着地すると、直後に盛んにはばたきます。

羽の付け根には「切離線」という切り取り線があるので容易にとれるようになっていますが、

羽を落とすためではなく、フェロモンをあたりに拡散させて結婚相手を呼び寄せる意味もあります。

ところが、運よく天敵の攻撃をかいくぐって結婚相手を見つけ、ペアで営巣できそうな

ところを見つけても、そういうところに限って先住者がすでに生活しているものです。

そして、こうした幾重もの試練を生き延びた幸運なものだけが新しいシロアリの

創始者となることができるのです。ここまで生き残る可能性は種類や条件にもよりますが、

0.01%ともいわれています。

春、羽アリは、新たな生息場所を求めて群飛する。

一方、これに呼応するかのように他の生き物たちも活動を活発に開始する。

群飛は自然界の大きな営みでもあるのです。

それを思うと感慨深いものもありますが……人間は人間の生活を守らねばなりません。

大事なお家の内外で羽アリをみかけたら、また姿は見ていなくても安心のために、

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